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『めざせマントル』  道林克禎著  岩波書店

 「岩波科学ライブラリー」の一冊だが高校生ぐらいから読める。
マントルは地球の地下深くを作っている。ここの岩石は高圧のもと
緑色に輝いいる神秘な岩石で、かんらん岩といわれている。地上では、
北海道様似では、プレートのせり上がり部分があり、そこでカンラン
石を見ることが出来る。また、昔の火山地帯なとでは玄武岩に混じっ
て地下深くからせりあがって来たのをたまに見ることは出来る。宝石
として加工されたものはペリドットと言われている。そのマントルの
石をマントルで直接取ることに著者は挑んでいる。

 最初、先の様似に出向いた著者はかんらんせきを見て、ぜひマント
ルにあるかんらん石をなんとか採集したい思うようになった。ちょう
どその頃深海掘削船「ちきゅう」の計画も知りますますその思いは強
く持つようになっていく。マリアナ海溝など海溝にはマントル物質も
露出しているかもしれない。ますますその思いはつよくなっていく。
 ひと口にかんらん石と言っても場所によりかんらん石の結晶方位など
結晶軸が異なる。マントルのカンラン石はどんな結晶構造しているだろ
うか。ますますマントルのかんらん石を採りたくなった。トンガ海溝ま
で行き、当時出来ていた深海掘削船「しんかい6500」に乗ったりしてマ
ントルの石の採取を試みもした。でも、なかなかかんらんの石は採れない。
そのうち深海掘削船「ちきゅう」を使ったモホール計画を知りそれにも
参加する。
いよいよ、マントル掘削計画」に参加してマントルの掘削試
みるが、、。

 こうした経過をドキュメンタリー風に読みやすく書かれている。                

                  20253月  1,500

 

『キリン』齋藤美保ぶん 菊谷詩子え かがくのとも2月号 福音館書店

 キリンは動物園などでよく見られる背の高い動物であり、子どもたちに
も人気のある大型の動物の一つでもある。ところが動物園で見られるキリ
ンはあくまで飼育舎の中のキリンである。ここでもある程度の生態は観察
できるが、本当の自然界の中ではどんな生活をしているだろうか。この本
は、その野外でのようすを子どもにわかる範囲でいろいろ書いてくれてい
る。キリンを見慣れている子どもたちにも楽しく読めるのではないか。

 まず、「アフリカの そうげんに あさが きました。」というぺージ
が出る。広大なサバンナだろうか、大きな樹のかげにかくれたキリンが描
かれている。キリンはやはり大きい。次ページは見開きのキリンのアップ
の絵がどんと描かれている。やはり背が高い。顔や頭、角の表情もよくわ
かる。動物園で見慣れている子どもたちも興味深く見るのではないか。
次ページはキリンが砂漠で植物を食べている絵が出るをウァケリアという
トゲトゲのある植物をキリンは長い舌を出して器用に食べている。「かたい
 とげは よけて・・」と書かれているが野生のキリンはそんな術も持ち
合わせるのだ。次はキリンが長い首をいろいろ使っている場面。これらの
動作は動物園などでも見られるかもしれないが、水を飲んでいる場面の絵に
は迫力がある。

 次ページからは森林の中でのキリンの様子が次々と出てくる。キリンは
森林では多くの親子がひっいて暮らしているとか。ある時、お母さんが遠
くにえさを求めていなくなった。そんな時は「ほかのこの おかあさんが
 でばんです。」とある。野外では他の子のお母さんが共に世話をしてい
るとのこと、その様子が描かれている。ある時、子どもたち同士で遊んで
いるとそこへライオンが・・。

 この本では、野生のキリンの生活状況がたくさん描かれている。 

                       202602月 460
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